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福島県ロービジョンネットワーク主催 SYN+(実験機)体験会に参加してきました。

2023年10月22日

イベント

福島県ロービジョンネットワーク主催 SYN+(実験機)体験会

2023年10月22日(日)

@福島県福島市 福島県点字図書館内生活支援センター

 

<当日の様子(動画)>

 

 

<体験していただいた当事者さんのご感想> 

体験者:福島市 男性(全盲)

大変面白い体験でした。

1. 今回体験した装置は、実用機とは異なると思うがもっともっと小さくデザインを考えて製品化してほしい。外から見て、装置を付けて歩いていることが分かるようでは購入に二の足を踏んでしまうと思った。普段のようなメガネ型になれば購入したくなると思う。
2. 壁に向って歩く体験は、施設内などを歩く時は大変便利だと感じた。
3. 壁とドアの空いているところが分かるので、ある程度環境認知ができていれば白杖なしでも移動できるかも知れないと感じた。
体験会の初めに、中村さんから長い5㍍の白杖を持ったつもりで歩いてください と話がありましたが、体験会を終える頃にはその意味をなるほどなと理解することが出来ました。
4. SYN+は何もないところでは振動も音のしないが、壁やドアの障害物があればコツコツコツかとビビビとか振動で知らせてくれて、少しづつドアが開いているのか、閉っているのかを理解することができた。
何度か、首を振ってドアの開閉を確認することで、ビビビ音がしない1㍍幅くらいのドアの開いている部分を通り過ぎる事も体験できた。
5. 壁やドア、障害物の状況が音と振動の違いであれだけ理解できれば、不安も解消され利用価値はグンとアップすると思った。
6 .本体(バッテリー)部分ももう少し小さく軽い物であればさらに良かった。

購入=問題なく使えるにはならないと思うので、使いこなすような努力(機器に慣れる工夫)は必要だと感じました。


 体験者:郡山市 女性(全盲)

実際に体験してみて、音と振動で空間がわかったり障害物がわかったりして、すごいと思いました。

歩行はかなり楽にできるように感じて、未来が明るいと思いました。そして、すごくほしくなってしまいました。

 

 体験者:伊達市 男性(弱視・視野欠損)

体験会で実際に三つの体験をしました。
1. 白杖を持たず、正面の壁(約5㍍)に向って歩く。
2. ドア付近に行って、壁を含めドアの開閉を感じ取る。
3. 白杖なしで、廊下を歩いて見る。 


まず、1つ目の壁に向って歩いて見る。は
1 壁から5㍍以上離れていれば何の合図(音も振動)もありません。
2 壁から5㍍以内に一歩足を踏み入れると、コツ コツ コツというゆっくりしたリズムで音が聞えてきて、5㍍先に壁があるぞと教えてくれます。
3 壁まで2㍍に近づくと、コツコツコツと早いリズムの音+振動で、壁が近付いてきたよと教えてくれます。
3 そして、壁が60㌢に近づくとザワザワした音と振動で目の前に壁がある事を教えてくれました。

これはびっくりポンの感動でした。
うれしくなって自分一人で5㍍のスタートラインに戻って、再チャレンジをしてしまいました。ほんとうに白杖を忘れるくらいの感動でしたよ。

二つ目の、ドアの開閉を感じる体験は、
1 SYN+を装着して、顔を大きく左右に振ると壁やドアが閉まっているところはブルブルと振動して、壁やドアが閉まっていることを感じ取ることが出来ます。
2 壁やドアが開いているところに顔を向けると(見ると)振動が無くなり 壁はありませんよ、ドアが開いていますよと目の前には障害物が無いのでまっすぐ進んでも大丈夫だよとの合図だそうです。
3 少しづつ慣れてきて、左右に大きく顔を振ると少しずつドアの開いている所や開いている幅を認識できるようになり、慣れてくるとドアが開いている部分をすぅーと通り抜けることが出来ました。
この体験は、エレベータのドアの前でできればより理解できたのかなぁと感じましたね。

3つ目の体験をする前に、一つ私の感想ですが・・。
1と2の体験をしたことで、音や振動の意味を理解できたように思います。
これがすんなり受け入れられればSYN+は俺の物って感じかもと自信を深めて、3つ目の廊下を歩く体験をしました。
1 SYN+を付けて、左右上下に顔を向けて左右の壁や天井の高さなどを振動で感じ取ります。足元にも顔を向けて段差や障害物が無い事を確認し歩きはじめます。(壁や障害物があれば音や振動でわかります)
2 結構長い廊下を歩いて体験できましたが、慣れれば屋内であれば白杖なしでも歩けるのかもと思うくらいでした。

そして、おまけ体験でテーブルの上にあるペットボトルを感じる事も出来ました。
テーブルの形に添って、右端から左端まで顔を左右に振ります。何もなければ静かですがペットボトルを見つけるとガンガン振動してここに何かあるぞぉと訴えてくれました。
これが、あの動画のシーンなんだなぁと思いました。

SYN+の機能のほんの入り口の体験をしたことで、販売するプログラムで何が出来るのか試してみたい衝動にかられました。

今回のバッテリーは、手のひらくらいで重さもさほど苦にならなかったけどもう少し小さくなればさらに良しって感じです。

 

*現在のモノは実験機ですので、今後、β版(プロトタイプ)→量産版とデザインや装着感は大きく改良していきます。お楽しみに!

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